《生産者について》
ベルンハルト・コッホはファルツに拠点を置く家族経営のワイナリーで、近年「ヴィヌム」や「ゴーミヨ」などの評価本で高評価を得るようになった大注目の生産者です。そんなコッホの醸造を務めるのはなんと兵庫出身の日本人女性である坂田千恵さん。「ブルゴーニュのピノが好きで、それに近づけたい」と語る彼女の活躍で、醸造所のあるファルツ地方でも特にシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の評価はトップクラスです。
《このワインについて》
ブドウはフレムリンガー・フォーゲルシュプルングの畑から。南西向きの畑で標高196m。収穫量50hl/ha。ステンレスタンク発酵、6ヶ月間熟成。
《ショイレーベについて》
ショイレーベは無名の野性ブドウとリースリングのかけ合わせで生まれたと言われています。晩熟ですがしっかり熟せば活き活きとした酸味と豊かで力強い風味を持つワインになります。砂質土壌に適しているためリースリングとは適した畑が違います。とりわけラインヘッセン地方に多く植えられており、最盛期の2003年ごろには2200haほど全土で植えられていました。近年は少し減少傾向にあります。辛口から甘口、極甘口といろいろつくられますが、甘口のものを見かけることが多いです。
《テイスティングノート》
白ブドウにも関わらずブラックカラント(カシス)の香りが特徴香と言われています。他にはピンク・グレープフルーツのアロマ。濃密感のある甘味が口いっぱいに広がり、上品な酸味が余韻をまとめ上げます。
Scheurebe Spatlese Bernhard Koch