《このワインについて》
ロワールのブドウと、少し離れたシャブリ地方近くのブドウを半々でブレンドしてつくります。地方をまたいでブドウを使うので「ヴァン・ド・フランス」カテゴリーですが、決して品質は低くありません。
飲むタイミングによっては、鉄分を感じさせるようなやや内向的な香り。香りの質はブルゴーニュほど洗練されていないものの、地域的に豊かな酸味と繊細な口当たりは約束されています。
派手さはなくて控えめな味わいは、グラスワインとして使用したとき料理に対して主張しすぎなくていい。ワインバーよりもレストランさんに愛用されているといいます。
このワインに関しては、テイスティンググラスのような小ぶりなものは全く向いておらず、ブルゴーニュグラスでこそ本領を発揮します。時間経過とともに滋味深い奥行きのある香りが出てくるので、ゆっくりと楽しんでください。
《生産者について》
ロワールの東部、サンセールに本拠地を置くソフィー・ベルタン。同じくロワールの生産者であるエリック・ルイの共同経営者として輸出担当を担いながら、自身のブランドも手掛けています。
エリック・ルイのワインは割とモダンでハッキリとした味わいなのに対し、ソフィー・ベルタンのものはもう少し控えめ。悪く言えば「地味」ですが、様々なワインを飲みなれてきた人にとってはほっと一息つけるようなワインであるはずです。
除草剤を使わないオーガニック栽培であり、鋤を使って畑を耕します。収量制限を厳しく行ってできるワインは、スマートな味わいの奥に滋味深さを持っています。
Vin de France Pinot Noir Sophie Bertin