《生産者について》
「このワイナリーは徹底的に品質にこだわってワインをつくっています」という言葉は、穿った見方をすれば何とでも言えてしまうので、あまり説得力がありませんよね。しかしこのドメーヌ・オット★に関しては違います。きちんと数字でその品質追及が示されているのです。
まず歩留まり。通常プロヴァンスでは100Lの果汁を得るのに、平均130kgのブドウを搾っているそうです。それをオットでは160kg。つまりブドウにやさしく経営的にはやさしくない手法を、品質のために選択しているのです。
「良いワインはいいブドウから」そのために畑仕事に手間をかけます。1haの畑を1年管理するのに、プロヴァンス平均で200-300人時が必要なところ、オットでは600人時もかけているのです。
その品質の高さがフランス中にみとめられ、1977年にAOCコート・ド・プロヴァンスが認められる一因となりました。
ワイナリー名に表記される星のマーク。それは創設者のオット氏が「星がワイナリーの進むべき道を示してくれる」という信念のもと、ロゴに加えたといいます。
ワイナリーが拡大するなかで、「シャトー・ド・セル」「クロ・ミレイユ」「シャトー・ロマサン」の3つのワイナリーを取得。今でもワイン名として残っています。現在はルイ・ロデレールとパートナーシップを結んでいます。
《このワインについて》
「キング・オブ・ロゼ」と称されるという、オットのフラッグシップワインの一つ。
グレープフルーツのようなアロマに、アーモンドやリコリス、白い花などの香りが広がります。フレッシュでイキイキとした口当たりはプロヴァンス・ロゼらしく、柑橘に似た酸味と上品に全体を引き締めます。
Chateau Romassan Rose Domaines Ott