《生産者について》
旨安ワインの宝庫であるフランスのラングドック・ルーション地方。そこのワインを語る上で必ず名前が挙がるのが、ジャン・クロード・マス氏と「ポール・マス」グループです。
様々なブランドを展開しており、「ラングドック=ルーションのワインで旨いの見つけたと思ったら、実はポール・マスでした」なんてことがたくさんあります。その目指すところは「高品質かつヴァリュー・ワインである事」。それが実践されている証拠として、2020年ワインエンスージアスト誌の「ヨーロピアン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
ドメーヌ・アストラック、略してd.A.は、ラングドック地方の中の「リムー」という地区に位置するワイナリー。設立は1862年と古く、近年になってポール・マス・グループ傘下となりました。カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーといった有名品種を中心に、モーザックやシュナン・ブランなど様々なブドウ品種から、主に単一品種のワインをつくっています。
d'Aのワインが安い理由はまさにスケールメリット。恵まれた環境で大量につくるから、手ごろな価格なのに凝縮感があって飲みごたえがあるんです。ポール・マスの傾向として品種の個性が素直に表れたワインなので、驚きはありませんが安心感は抜群です。
《テイスティングノート》
よく熟れたイチゴのようなフルーツ香に、コーヒーを思わせる香ばしさ。果実味豊かでカベルネ・ソーヴィニヨンの青臭さはほとんど感じません。タンニンはしっかりありますが樽熟成によりこなれており、しっとり柔らか。余韻もしっかり続きます。
Domaine Astruc d.A. Cabernet Sauvignon