《生産者について》
ジョルジュ・リニエは20世紀初めに創業した家族経営のドメーヌ。ユベール・リニエとは従兄弟の関係にあたります。
本拠地はモレ・サン・ドニ村で、トップキュヴェは「ボンヌ・マール」ですが、フラッグシップワインに据えられているのはクロ・サン・ドニの斜面下方に隣接する「クロ・デ・ゾルム」です。ほかにジュヴレ・シャンベルタン村などにも畑を持ちます。
ブドウの全房使用率は20%程度。低温で4ー5日の醸しを行ってから低温発酵に移るそうです。
その味わいはしっかり凝縮度のある果実感と、よく溶け込んだ樽感。今風の薄旨エレガントなスタイルとは少し違います。『質実剛健』という言葉が似合いそうな骨格のしっかりとしたワインながら、若いうちから硬さはなくすぐに楽しめるのが特徴です。
《このワインについて》
ジョルジュ・リニエを代表する畑で、かつてそこに植わっていたという楡(ニレ)の樹に由来する名前だそうです。
「モレ・サン・ドニ1級」畑名なしに比べると、風味の複雑さで明らかに勝っており、ドメーヌを代表する畑だけあります。2018年となるとさすがに「開けたてから全開」ということはありませんが、数十分で豊かな香りが開いてきます。この高級感に対して他の生産者の村名格相当の価格。お買い得といえるでしょう。
Morey Saint Denis 1er Clos des Ormes Georges Lignier