《生産者について》
ジョルジュ・リニエは20世紀初めに創業した家族経営のドメーヌ。ユベール・リニエとは従兄弟の関係にあたります。
本拠地はモレ・サン・ドニ村で、トップキュヴェは「ボンヌ・マール」ですが、フラッグシップワインに据えられているのはクロ・サン・ドニの斜面下方に隣接する「クロ・デ・ゾルム」です。ほかにジュヴレ・シャンベルタン村などにも畑を持ちます。
ブドウの全房使用率は20%程度。低温で4ー5日の醸しを行ってから低温発酵に移るそうです。
その味わいはしっかり凝縮度のある果実感と、よく溶け込んだ樽感。今風の薄旨エレガントなスタイルとは少し違います。『質実剛健』という言葉が似合いそうな骨格のしっかりとしたワインながら、若いうちから硬さはなくすぐに楽しめるのが特徴です。
《このワインについて》
ジョルジュ・リニエが所有する1級畑のうち、クロ・デ・ゾルムを除いたものからブドウをブレンドします。新樽比率は20%で熟成。
《テイスティングノート》
スミレやバラの押し花、カシスのようなアロマ。温暖な年らしく、既に硬さは全くなく、豊満な果実感とスムースな口当たりが迎えてくれます。酸は高くありませんが輪郭のはっきりした味わいです。
Morey Saint Denis 1er Georges Lignier