《生産者について》
当主ヤン・シャルロパン氏は、かの「シャルロパン・パリゾ」のフィリップ・シャルロパン氏の長男。妻の父であるロラン・ティシエ氏の協力を得て独立しました。
コート・ド・ニュイ地区を中心に合計4haちょっとの自社畑を所有し、そこからワインをつくっています。自身のドメーヌの傍ら、シャルロパン・パリゾで白ワインの醸造責任者を任されているそうで、独立したからといって仲が悪いわけではないようです。
《このワインについて》
「ブルゴーニュ・コート・ドール」という表記は2017年に制定されました。その名の通りコート・ドールのブドウをつかってつくられます。単なる「ブルゴーニュ」とは、マコン地区やシャロネーズ地区などのブドウを使えるかどうかが違い、「コート・ドール」がより上級とみなされます。
このクラスのワインは村をまたいでブドウをブレンドするのが常ですが、シャルロパン・ティシエでは単一畑シャンフォレのみからつくります。
《シャルロパン・ティシエ 2018年の特徴》
彼がつくるワインの特徴は、何といってもピュアな果実感と上品さです。シャルロパン・パリゾと比べても一段階重心が高いというか、軽やか・華やかな仕上がり。ともすれば「チャーミング」の一言で片づけてしまいがちですが、その実はしっかり味わい深さがあります。
かなり暑くて酸が低くなりがちなブルゴーニュの2018年。シャルロパン・ティシエは酸を重視してブドウを早摘みしたのか、心地よい酸味をしっかり感じます。そのためかタンニンは穏やかで、リリースしたての今から飲み頃。長く寝かせるなら2019年を楽しみにした方がベターでしょう。
Bourgogne Cote d'Or Rouge Charlopin Tissier