ドルーアンについて、より詳しく
ブルゴーニュの作り手の中で、北から南までを網羅しているのはわずかに数社。
その中でもジョセフ・ドルーアンは、品質を念頭に置いた家族経営という点で抜きん出ています。
ブルゴーニュをもっと知りたいなら、テロワールを理解したいなら、ドルーアンを飲まない手はありません。
テロワール それはブルゴーニュワインの神髄
「道一本へだてた隣の畑とは、毎年味わいが違う」
それこそテロワール。
いやむしろ、その違いは「テロワール」という言葉でしか説明できないというべきでしょう。
テロワールが最も顕著に表現されるブドウ品種、それはピノ・ノワールとシャルドネです。
そしてその2つの一番の生産地はブルゴーニュです。
ブルゴーニュは小規模生産者の多い産地。
その中でドルーアンは、北はシャブリから南はボジョレーまで、100種類近くのラインナップ。
(※日本未入荷のものを含む)
そしてきちんとテロワールを反映した味わいを感じ取ることができる。
「この村のワインはこういうテロワールだから、こんな味わいになるんだ」
知識と味覚がリンクしたとき、あなたのワイン経験値は大幅UPしていることでしょう。
自社畑は全てビオディナミ でもそれはウリではない
ブルゴーニュには他にも数社、大手生産者が存在します。
そのなかでなぜドルーアンをおすすめするのか。
その一つの理由は、自社畑全てでビオディナミによる栽培を実施していること。
「自然の問題は自然の中に解答を求めよ」
その哲学のもと、除草剤や殺虫剤を使用しない自然な農法を、2007年に73haある自社畑全てで導入しました。
トラクターの代わりに馬で鋤入れを行うなど、コストや手間がかかります。
にも関らず大手メゾンで唯一導入できたのは、家族経営ゆえの徹底した品質主義ゆえです。
140年続く家族経営 ドルーアンファミリー
創業者であるジョセフ・ドルーアンの4人のひ孫によって、現在ドルーアンは経営されています。
女性醸造家であるヴェロニク、ぶどう畑に生きる男フィリップ、広報担当のローラン。
そしてそれを束ねるのは、アメリカの大学にてMBAを取得した社長のフレデリック。
1880年に創業以来、常にドルーアン一族がメゾンの舵をとっています。
だからこそ、1976年と早い段階でリュットレゾネ(減農薬農法)を導入するなど、常に品質を意識した施策を続けて来られたのです。
彼らの一途な真面目さを「日本人的だ」と称える人もいるほどです。
輸出担当 クリストフ・トーマスからのメッセージ
元プロバスケットボール選手にして、現在ドルーアンの輸出担当を務めるトーマス。
身長2m超えの大男です。
ディジョン生まれで、ローヌ地方の名手シャプティエのマーケティングを経験したあと、ドルーアンに入社。日本を含む60か国以上を任されている彼から、メッセージを預かっています。
ブルゴーニュの基礎知識
ブルゴーニュ
ブルゴーニュ地方はフランスの2大産地のひとつ。
冷涼な産地のため、豊かな酸をもつ上品なワインが生まれます。一方で春先は霜害(そうがい)、夏場は雹害(ひょうがい)に見舞われることがあります。
ブドウ畑が細分化されており、一つの畑を複数の生産者が分割所有しています。
その小さな区画をクリマと呼び、「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」はユネスコの世界文化遺産に登録されています。
コート・ドール
コート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区を合わせてコート・ドール(黄金の丘)と呼びます。
小高い丘の東側斜面にそってほぼ南北にブドウ畑が広がっています。
特に上質で高価なワインが産出されるのがこのコート・ドールであり、ドルーアンはその中の「ボーヌ」という村に本拠地を構えます。
ブルゴーニュのブドウ
白ブドウは殆ど全てがシャルドネです。
黒ブドウはピノ・ノワールとガメイ。ガメイのほとんどはボジョレー地区で栽培されています。
ブルゴーニュワインのクラス
(※参考:ブルゴーニュ委員会HP)
下のクラスほど多くの畑のブドウがブレンドされています。
よってテロワールを感じとりたくば、ヴィラージュ以上のクラスがおすすめです。