《生産者について》
フィリップ・シャルロパンはいまでこそブルゴーニュを代表する生産者の一人として知れ渡っていますが、彼がドメーヌを引き継ぎ自らのワインを作り始めた1976年の時点では、その畑はわずか1.5haでした。当初こそ濃く抽出したあまりテロワールを感じないスタイルでしたが、神様アンリ・ジャイエとの邂逅を経て、テロワールを表現するスタイルに転換。その大きな変化の節目が、1997年だといわれています。
それ以降のシャルロパンの評判は非常に高く、ドメーヌも拡大。現在では25haと比較的広い畑から、35ものアペラシオンのワインを手掛けます。
彼の味筋は比較的華やか。『シャルロパンのスタイル』とも呼ばれるゴージャスな雰囲気があり、ファンの多い生産者です。
《このワインについて》
ジュヴレ・シャンベルタン村名格付けの畑、複数区画からつくられます。
リリース時の典型的な特徴としては、黒系のベリーやチェリー、リコリスなどの甘いスパイスのアロマ。口に含めばシャルロパンらしい濃厚なアタックがあり、しなやかに流れていきます。タンニンと余韻には、ジュヴレ・シャンベルタンらしい力強さを感じるものですが、それが熟成してソフトでしなやかなものとなっているでしょう。
2015年ヴィンテージのリリース時は、硬いタンニンが印象に残っています。温暖な年で酸は低めなので、もう熟成は十分でしょう。「今週末に大事な知人と飲むワインを探している!」って方はぜひご検討ください。
Gevrey Chambertin Terres Blanches Charlopin Parizot