《生産者について》
ユベール・ショーヴネは1975年に自身のドメーヌを設立。その10年後エヴリーヌ・ショパンと結婚し、現在のショーヴネ・ショパンとなりました。現在ではニュイ・サン・ジョルジュを中心に14.5haの畑を所有しています。 完全除梗するスタイルで、熟成期間は12~18か月。新樽比率は20~40%と低めです。
そのスタイルはいい意味で気負いがなく、自然体と表現されます。タンニンが強くでやすいニュイ・サン・ジョルジュにあって、ショーヴネのワインはやさしく、若いうちから楽しめます。
後継者がなく2018年を最後のヴィンテージに、ドメーヌは廃業してしまいました。この生産者のワインを飲めるのもあとわずかです!
《畑について》
オー・ザルジラに隣接する南東向き斜面にある1級畑。小石も多く、陽当たりがよいうえに水はけにも優れています。
《このワインについて》
ショーヴネ・ショパンのワインは、もともと若いヴィンテージでもその魅力を発揮しやすく、それほど硬さがない傾向。それゆえレストランでも使いやすくソムリエに人気です。
2016年は2015年と同じく温暖なヴィンテージですが、夜の気温は少し低かったのか酸味はほどよくあるのが特徴。2023年時点では早すぎることはなくてもまだまだ若いでしょう。
《テイスティングノート》
ブラックベリー、ほのかにレーズン、タンスのようなアロマ。わずかに甘味を感じさせるようなよく熟した果実味があり、酸味は丸く穏やか。パウダー状のタンニンが穏やかに口を刺激します。
1級以上のブルゴーニュワインにありがちな気難しさは一切なく、親しみやすい赤ワイン。新世界のピノ・ノワール好きにも試してもらいたい1本です。
Nuits Saint Georges 1er Aux Thorey Chauvenet Chopin