《生産者について》
コート・シャロネーズの村名である「ジヴリ」。ブルゴーニュの中では決して人気の産地とはいえず、味わいはやや地味。その分ワインの価格はリーズナブルであり、改めて見直すとコストパフォーマンスの高いワインが見つかる地区です。
ファミーユ・マッスはこのジヴリの生産者。昔は自分の名前ではリリースせずにバルクで販売していたため、ほとんど知られていませんでした。しかし現当主のファブリス・マッスの代になってから、自社ワインの比率を増やし、コンテストでトロフィーを獲得するようになって急成長。除梗は100%行いフルーツの風味をピュアに引き出すスタイルです。
《テイスティングノート》
近年の温暖化によって、ブルゴーニュワインにも甘い過熟気味のフルーツを感じることが珍しくなくなってきましたが、このワインは良い意味で控えめ。
ラズベリーやクランベリーのような赤系果実の香り。ピノ・ノワールらしい軽快な味わいがじわっと広がり、スムースに喉に流れます。近年少なくなってきた「薄旨」なスタイルと言えるでしょう。
Bourgogne Cote Chalonnaise Vieilles Vignes rouge Famille Masse