《テイスティングノート》
「まるでピノ・ノワール」というのは使い古された煽り文句ですが、3000円程度のこの価格でならやはり魅力的です。
ブラインドテイスティングならスペインのメンシアとはとても思えません。タスマニアのような冷涼産地でピノ・ノワールに全房発酵を使えば、こんな香りがでそう。そう感じました。味わいも少し共通点があり、酸味の伸び方は少し違うものの、軽やかな口当たりのスムースさは「まるでピノ!」。渋味が少ない点でピノ・ノワールが好きな方には全力でおすすめできます。
きっと「手頃で濃厚なワインが見つかる」というスペインワインのイメージは大きく変わるでしょう。
《生産者について》
アルバリーニョで有名なスペイン西部のガリシア地方。その内陸部に「リベイラ・サクラ」と呼ばれる急斜面でブドウが栽培されてきた地域があります。その主力品種は赤のメンシアと白のゴデーリョ。
アデガス・ギマロはそこで5代続く生産者であり、現当主はペドロ・ロドリゲス氏。この地のスター生産者であるラウル・ペレス氏に教えを受けました。
メンシアのほかには土着品種を混ぜて植えている区画もあり、土地の個性が存分にあらわれたワインをつくります。
Adegas Guimaro Camino Real