《テイスティングノート》
赤いベリーやザクロ、花のようなアロマで樽香はほぼ感じません。口に含んで広がる味わいはミディアムからフルボディ。「ピノ・ノワールのように軽やか」というのは言い過ぎですが、クラシックなリオハやリベラ・デル・デュエロのパワフルさは全く感じません。開けてすぐにスムースでひっかかりのない口当たりが心地よく、しなやかな余韻が長く続きます。
一昔前、スペインワインといえばひたすら濃厚さをアピールしていました。1000円台のガツンと濃いワインから、いつ飲んだらいいのかわからない高級ワインまで。
近年それらとは全く方向性の違う面白いワインがたくさん輸入され始めています。標高によって涼しい産地を見出し、エレガントで飲み心地のよい味わいをアピールします。こちらはまさにそのトレンドに沿ったワインと言えるでしょう。
《このワインについて》
ジェームズ・サックリング誌が毎年発表する「スペイン年間TOP100」。その2024年度にこのワインの2022VT(未入荷)が第1位に選ばれました。
《生産者について》
アルバリーニョで有名なスペイン西部のガリシア地方。その内陸部に「リベイラ・サクラ」と呼ばれる急斜面でブドウが栽培されてきた地域があります。その主力品種は赤のメンシアと白のゴデーリョ。
アデガス・ギマロはそこで5代続く生産者であり、現当主はペドロ・ロドリゲス氏。この地のスター生産者であるラウル・ペレス氏に教えを受けました。
メンシアのほかには土着品種を混ぜて植えている区画もあり、土地の個性が存分にあらわれたワインをつくります。
Adegas Guimaro Finca Meixeman