《生産者について》
ラウル・ペレスは「ビエルソ」というスペイン北西部の生産者。アルバリーニョで有名なガリシア地方にも近く、スペインといっても暑く乾燥した地域、というわけではありません。
1752年からという長い歴史を持つ栽培農家に生まれた彼は、実家であるボデガ・カストロ・ベントーサに参画。そののち2007年に自身のドメーヌを設立しました。特にメンシア、ゴデーリョといった土着品種で一大ムーブメントを起こした生産者として有名です。
「ブドウに与える影響を最小限に」といういわゆる「不介入主義」であり、馬をつかった畑の耕作、最小限の亜硫酸添加、熟成に古い樽を使うことなどが特徴です。
《ウルトレイア・サンジャックとの違い》
サンジャックはバルトゥイエ・デ・アバホからの村名格ワインだが、ウルトレイア・メンシアはポンフェラーダのバルデカニャーダからのブドウを使用。(エリアが違う)
バルデカニャーダ地区のブドウは小粒で凝縮しており、また、スレート土壌と北西向きの畑であることから、サンジャックに対し、よりフレッシュでミネラリーという特徴があります。
【パーカーポイント91点】
[ワインアドヴォケイト誌 2023年8月のレビュー]
温暖なヴィンテージの影響は、2020年のウルトレイアにおいて、冷涼な年である2021年の他のワインとテイスティングすると顕著に現れる。このワインはポンフェラーダのモリナセカ地区で造られ、スレート土壌でアリカンテ・ブーシェが多く、他のウルトレイア・シリーズとは色もアロマも全く異なる、より濃いプロフィールを持つ。プルーンや傷ついたリンゴのニュアンスがあり、非常に頭がよく熟した感じがする。口に含むと、豊かで少し埃っぽいタンニンが感じられる。私の好みには少し熟しすぎている。生産量は9,000本。
[Luis Gutierrezによる試飲 飲み頃予想2023-2027年]
Ultreia Raul Perez