《生産地について》
このワインのブドウを調達するのは、ソノマ・カウンティ内のアレキサンダー・ヴァレーとドライ・クリーク・ヴァレー。どちらもソノマ・カウンティ内では東側、ナパ・ヴァレーとの境であるマヤカマス山脈近くにあります。
ソノマカウンティにはブルゴーニュ品種の銘醸地が多いですが、主に海に近くて涼しい西側に集中。その点であえて東側のシャルドネをつかうこのワイン。昼夜の寒暖差が大きい地区なので、味わいの凝縮度と酸味が両立しているところを表現する狙いなのでしょう。
《テイスティングノート》
スイカズラやレモンジャム、和梨などのフルーツのアロマに、パイナップルケーキやレモンカスタードのようなフルーツと樽香が混ざり合ったニュアンスも持ちます。マロラクティック発酵の実施は部分的に抑えているため、バターのような香りはほとんどなく、爽やかでフレッシュな酸味を持ちます。味わいの骨格がしっかりとしており、トースト香が余韻を香ばしいものにしています。
《生産者について》
「このワインはまさにナパワインのテキストブックだわ!」作り手が持つナパワインのイメージを、的確に表現したその味わい…設立者のひとりであるスーザン・ペイの漏らした感想が、ワイナリー名の由来となりました。
この生産者は自分たちのテイスティングルームやワイナリー施設を持っていません。ナパの地で施設を持つには多額の資金が必要で、それだけお金を掛けるなら、より良い樽を購入するなど、ワイン造りの道具に使いたいとの考えに基づいてのことです。
Textbook Chardonnay Sonoma County