《生産者について》
ジョン・コングスガードが設立したこのワイナリーは、自社畑だけでなく契約畑からも素晴らしいワインをつくることで知られます。今では高級ワイン用のブドウ調達として一般的になった、オーダーメイドのブドウ栽培。ブドウの対価を収穫量ではなく栽培面積で支払うことでできる、低収量で品質を最優先した栽培を依頼することの第一人者なのです。
クオリティーに対する姿勢は尋常ではなく、品質に満足できない年は容赦なく生産量を減らします。
《このワインについて》
ハドソン・ヴィンヤードから購入するブドウで1996年からつくっているシラー。例年かなり高いパーカーポイントを獲得しています。
ジョン氏は自身のシラーについて「コート・ロティというよりはエルミタージュ」だと語ります。若いうちはタンニンがフルーツのニュアンスを覆ってしまっているものの、リリースから3年ほどたつとチャーミングなフルーツがきれいに現れてくる。その後はシャルキュトリーやバーベキューを思わせるような燻製肉の熟成香を感じるようになると言います。
【パーカーポイント97-99点】
[ワインアドヴォケイト誌 2019年11月のレビュー]
深いガーネット・パープル色をした2018年シラー・ハドソン・ヴィンヤードの樽サンプルは、グラスの中から、ブラックチェリー、ブラックプラム、ブラックベリー、甘草にガリーグ、タール、ブーケ・ガルニ、ベーコンの脂のニュアンスといった古典的なシラーの香りが驚くほど溢れ出す。フルボディの味わいは同様にアトミックで、表情豊かな黒い果実と肉質やコショウのニュアンスが熟した丸みのあるタンニンに縁取られ、余韻は長く、爽やかでとてもスパイシー。
[Lisa Perrotti-Brownによる試飲]
Kongsgaard Syrah Napa Valley