《生産者について》
ジョン・コングスガードが設立したこのワイナリーは、自社畑だけでなく契約畑からも素晴らしいワインをつくることで知られます。今では高級ワイン用のブドウ調達として一般的になった、オーダーメイドのブドウ栽培。ブドウの対価を収穫量ではなく栽培面積で支払うことでできる、低収量で品質を最優先した栽培を依頼することの第一人者なのです。
クオリティーに対する姿勢は尋常ではなく、品質に満足できない年は容赦なく生産量を減らします。
《このワインについて》
ハドソン・ヴィンヤードから購入するブドウで1996年からつくっているシラー。例年かなり高いパーカーポイントを獲得しています。
ジョン氏は自身のシラーについて「コート・ロティというよりはエルミタージュ」だと語ります。若いうちはタンニンがフルーツのニュアンスを覆ってしまっているものの、リリースから3年ほどたつとチャーミングなフルーツがきれいに現れてくる。その後はシャルキュトリーやバーベキューを思わせるような燻製肉の熟成香を感じるようになると言います。
【パーカーポイント98点】
[ワインアドヴォケイト誌 2015年12月のレビュー]
ギガルのラ・ランドンヌのような偉大なコート・ロティを彷彿とさせるからだ。2014年、2013年ともに、牛の血、グリルしたステーキ、生の牛肉、チョコレート、アスファルト、トリュフ、ブラックオリーブのタプナードなどの香りが満載だ。2013年はさらにボディとコクがあり、ギガルの偉大なコート・ロティ、特にヴィオニエを使用していないコート・ロティと瓜二つだ。純粋な肉、血、黒い果実。このワインを試飲したとき、抗いがたい魅力を感じたが、今後15~20年かけて飲んでほしい。
[Robert M. Parker, Jr.による試飲 飲み頃予想2015-2035年]
Kongsgaard Syrah Napa Valley