《テイスティングノート》
ヴィンテージからプラス8年。しっかり熟成したシラーは、非常に複雑でワイルドな風味を獲得しています。
動物の皮やローストした肉のような野性的な香りが飛び出し、その奥にカシスやリコリスのような果実とスパイスの香りを感じます。リリースされたころには少し荒々しさが残ったタンニンも、厚みのあるなめらかさに変化。複雑な香りが鼻を抜けていきます。
バックヴィンテージのワインとしてはボルドーやブルゴーニュの方がいろいろ手に入りますし手ごろなものもあるでしょう。しかしこのワイルドな風味はシラーでしか表現できないはずです。
《生産者について》
ローヌの名門の一つ、ポール・ジャブレ・エネは1834年の設立。ジャブレ家直系の経営のもと発展してきましたが、2000年前後はその勢いに陰りを見せていました。しかし、ボルドーのシャトー・ラ・ラギューンを擁するフレイ家が2006年に取得し、カロリーヌ・フレイ氏が指揮を執るようになり、またその評価を高めています。
《このワインについて》
40haの単一区画からつくられるワインで、創設者の時代から180年以上にわたって作り続けています。
Crozes Hermitage Domaine de Thalabert Rouge Paul Jaboulet Aine