《生産者について》
ビルカール・サルモンは自社畑、契約畑あわせて300ha以上からシャンパンをつくりつづける生産者。その歴史はニコラ・フランソワ・ビルカールとエリザベス・サルモンが結婚し、1818年に設立されたときから始まりました。歴史・規模ともに大手メゾンの一角と言っていいでしょう。
大手メゾンの中では割と"高品質志向"なのが特徴で、この「ブリュット・レゼルヴ」がスタンダードです。その分ブドウの質の高さを感じます。印象としては味わいの骨格が大きい。マロラクティック発酵はしていますが酸味はやや高め。しかしコクのある豊かな味わいのボディ感を持つので、「酸が高い」という印象よりもスケール感として感じるのです。「親しみやすさ」というより「高級感と飲みごたえ」を期待するといいでしょう。
《このワインについて》
ピノ・ノワールのみでつくられるビルカール・サルモンのトップキュヴェ。ビルカール・サルモンが単独所有する区画「ル・クロ・サンティレール」の畑は1964年に植樹。大切にビオディナミで栽培し、今も馬で耕作しているといいます。ベースワインは樽発酵。
【パーカーポイント95+点】
[ワインアドヴォケイト誌 2022年9月のレビュー]
2020年11月、1リットル当たり2グラムのドサージュでリリースされたビルカール・サルモンの2006年ブリュット・ル・クロ・サン・ティレールは、グラスの中で洋ナシ、ミラベル・プラム、ドライフルーツ、クルミ、ミツバチの花粉、スパイスのアロマを漂わせている。フルボディで、層があり、ブドウの風味があり、凝縮した力強い若いワインである。1964年に植樹された区画から造られ、全てオーク樽で醸造されたこのシャンパーニュは、かなり存在感のある力強いシャンパーニュであるが、コルクの上でもう少し時間をかけて、ワインを解きほぐし、丸みを帯びさせていく必要がある。
[William Kelleyによる試飲 飲み頃予想2023-2036年]
Billecart Salmon Le Clos Saint-Hilaire