《生産者について》
1995年がファーストヴィンテージとして登場したプレミアムチリワイン『セーニャ』。カリフォルニアワインで成功を収めたロバート・モンダヴィ氏と、チリの名門「エラスリス」の当主エジュアルド・チャドウィック氏のコラボレーションとしてこのプロジェクトが始まりました。
セーニャの畑があるのは、アコンカグア・ヴァレー。チリのワイン産地としては低緯度にあり日差しは強いのですが、昼夜の寒暖差が大きいといいます。石がゴロゴロした土壌はやせており、ブドウが栄養を奪い合うため樹勢が抑えられ、低収量高品質のワインをつくりやすい地域です。凝縮度がありつつ酸味もタンニンも豊富という産地の特徴が、しっかりと「セーニャ」のワインから感じ取れます。
【パーカーポイント96+点】
[ワインアドヴォケイト誌 2020年2月のレビュー]
朝、手摘みされたブドウは12キロの箱でワイナリーに運ばれ、二重の選果台で入念に検査された。ブドウはステンレスタンクで25~31度の温度で発酵させた。発酵中は毎日3回のポンプ・オーバーを行い、タンクの容積を0.5~1.5倍回転させた。マセラシオンの期間は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、マルベック、カルメネールが15-30日間、プティ・ヴェルドが8-12日間で、醸造されたブロックごとに異なる。最終的なブレンドはフレンチオーク樽(新樽比率67%)に澱引きされ、22ヶ月間熟成され、その間にマロラクティック発酵と安定化が自然に起こった。収穫を早め、2016年と同じアルコール度数を保つことに成功した。アロマティックな高揚感は抑えられ、2016年ほどの空気感はなく、凝縮感と重みのある真面目なヴィンテージに仕上がっている。バリックの代わりに2,500リットルの大型フードルで熟成させるワインの量を増やした。より力強く、骨格と凝縮感があり、2015年をよりドライにしたような印象で、粒状のタンニンがあり、酸が強く、渋みがあり、主要な果実味は少ない。タンニンはいくらかグリップがあり(収穫が早かったためか)、瓶熟成に少し時間が必要かもしれない。
[Luis Gutierrezによる試飲 飲み頃予想2020-2030年]
Sena