《つくり手の名前は明かせません》
ボルドーではワインの醸造時に、発酵・熟成をさせたものの、テイスティングして「自身のブランドにふさわしくない」と判断されたものは、樽ごと販売されることがあります。そういったワインを購入して瓶詰めし安価に販売する業者があり、ラ・ボワッスレ社もその一つ。ただしもともとのワイナリーの名前は絶対に出さない契約です。
このワインをつくるのはポイヤック村の1級シャトー。(この時点で候補は3つに絞られますね)樹齢が15?20年の若木のブドウを使っている点。新樽比率は20%以下とサードワインよりも低く、熟成期間も12か月と短めです。
今まではフランス国内とベルギーの富裕層向けに販売されていたそうですが、輸入元様の交渉により日本にも分けてもらうことができました。
賢くお得に美味しいボルドーワインを飲みたい方にとって、見逃せないアイテムです。ぜひ「これ作っているのはきっとあのシャトーだろうな」と予想しながら飲んでみてください。
《テイスティングノート》
ブラックベリーやチェリーなどベリー系の豊かなアロマ。そこに上質な樽香が絡みます。2015年と温暖でブドウがよく熟したヴィンテージ。それが8年ほどの熟成を経ているため、果実味はとてもまろやか。そしてビロードのような滑らかで厚みのある口当たりが高級感を醸し出します。
Chartron des Ormes