《生産者について》
ドゥセル・エ・フィスはオリヴィエ・ドゥセル氏が2008年に設立したドメーヌ。家業の冷凍食品メーカーをフランス全土に展開するチェーンに発展させたのちに、1990年代に売却。その情熱をワインに傾けます。
1999年にルーション地方のドメーヌ「Mas Amiel」を買収してワイン業界に。単にビジネスオーナーというだけでなく、ワインづくりの勉強会に熱心に通い、10年間は営業マンとして働いたといいます。
その後ローヌの生産者であったPierre Jean Villaとともにブルゴーニュにドメーヌを設立。ジャン・ピエールとは2017年に別の道を行くこととなり、現在の「ドゥセル・エ・フィス」となりました。
2021年まで醸造を担ったのは、コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエにヘッドハンティングされたジャン・ルパテリ氏。この2020年ヴィンテージからは、トマ・エマン氏が後継者としてワインメーカーを務めます。醸造家が変わってどう味わいが変化していくのか、注目です。
生産量が非常に限られており、日本でも限られたレストラン・少数の酒販店にしか卸されません。
《この畑について》
一部のブドウ畑は斜面の上下に沿って通常の配置で植えられていますが、残りの畑は古い採石場内に直行するように植えられており、大粒で凝縮されたブドウを生み出すための良好なテロワールです。
《ドメーヌ記載の典型的な味わい》
色は鮮やかで、最初は少しスパイシーな香りがあり、黒い果実やリコリスを感じます。口に含むと緻密な風味と強力なタンニンの構造が感じられ、このワインの熟成ポテンシャルを予感させます。パワフルな料理、熟成したチーズ、ジビエ、赤身肉と相性が良く、5~10年の熟成で複雑性が増します。
Beaune 1er Teurons Decelle & Fils