《生産者について》
このワインをつくるのは醸造家エヴァン・フレイジャー。彼はコングスガードでアシスタントワインメーカーを務めています。カリフォルニア産シャルドネとして3本の指に挙がるであろう生産者で、そこで活躍するならご飯食べていくにはまったく困らないはず。それがわざわざ自分のブランドのワインをつくるのには理由があります。
コングスガードは言うまでもなく高級ワインです。金額的にも味わい的にも毎日飲めるものじゃない。毎日飲んで飽きないワイン、リピートできる価格、そして毎日の食事にあうワインをつくりたい。その想いで自身のワインをつくります。彼は以前、南フランスのルーション地方、モーリーで修行していました。そこではスペイン品種の栽培が盛んで、彼もそのワインをつくっており気に入っていました。それゆえ、ファーディナンドはスペインの伝統品種からワインをつくります。
《このワインについて》
アルバリーニョは暖かい環境でも高い酸味を保ってくれると近年注目が集まるブドウ。ロダイで栽培されたアルバリーニョを、古い小樽で発酵・熟成させました。
柑橘や白桃を思わせる上品な香りに、瑞々しい果実味。高すぎない骨太な酸味を持ちます。アルバリーニョ本場リアス・バイシャスのものと比べるなら、塩味や厳しさは控えめ。ソーヴィニヨン・ブランとはまた一味違ったスッキリ系ワインで、広い食事と合わせられそうです。
サン・フランシスコと日本の物価の違いでしょうか。ちょっと毎日飲める価格ではありませんが、何度も飲みたくなるようなワインです。
Ferdinand Albarino