《生産者について》
ドイツ最南端の産地であるバーデン地方は、ブルゴーニュ品種の栽培によって近年ますます重要度を増している産地です。
その中の一つが、当店でも人気のベルンハルト・フーバー醸造所ですが、それと負けない評価を受けるのがフランツ・ケラーです。現当主は共に若く、互いに情報交換をしながら、ブルゴーニュの技術を取り入れつつも後追いとはならない、バーデンのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の表現を追求しています。
醸造所自身がミシュラン一つ星レストランの「シュヴァルツ・アドラー」を経営。当然フランツ・ケラーのワインが提供されています。それもあってか、ここのワインは料理と合わせる姿がワインから透けて見えるような味わい。ワイン単体のインパクトではなく、料理を引き立ててその場を華やかにする性格があります。
《このワインについて》
カイザーストゥールのオーバーロートヴァイル村を代表するグローセ・ラーゲ(特級畑)。色の濃い火山性土壌に、アルマン・ルソーの畑由来のクローンとドイツクローンのシュペートブルグンダーが植えられています。
熟した赤や黒の果実のアロマに森の下草のような複雑さ。果実の華やかさと熟度の割に抽出は決して強くなく、しなやかで上品な口当たりが素晴らしい気品を感じさせてくれます。
Spatburgunder Eichberg Grosses Gewachs Franz Keller