《生産者について》
トロ・ボーは特に、白のコルトン・シャルルマーニュの2大名手として名前が挙がります。その本拠地はそこからも近いショレイ・レ・ボーヌ。ここはグランクリュはおろか、1級畑もないアペラシオンで、実質ショレイ・レ・ボーヌといえばトロ・ボーと言えるくらい、ここでは著名な生産者です。
新樽率は村名が4分の1、1級が3分の1、特級が50%なので特別高いというわけではありません。しかし、トロ・ボーの赤ワインからはしっかり樽熟したような丸いタンニンと、果実味に富んだリッチで滑らかな口当たりが特徴で、若いうちから楽しめます。
ヴィンテージによるブレが少なく、安心して選べる希少なブルゴーニュ。レストランでも常時ワインリストに載せておきたいワインとして人気です。
《悲しくなるくらいの少量入荷です》
2021年ヴィンテージのフランスワインは、霜害の影響でほとんど全土で収量減。ブルゴーニュは特に被害の大きかった地域のひとつです。「翌年売るものがない!」その恐れからか、2020年ヴィンテージのものから流通量が極端に少なくなっています。
元々人気で、輸入元初回の案内でほぼ完売するのが常の生産者でしたが、3年前なら下位キュヴェは希望数だけ割り当てられたもの。それが今年は本当に割り当て数が少ない。ケース単位の希望を出していたのに、入荷したのは少ないものでわずか3本です。
2020、2021年ヴィンテージに関しては、トロ・ボーのことを良く知っているワインファンの需要すら満たせない数だと覚悟した方がいいでしょう。
《2019年の輸入元テイスティングコメント》
表土が厚めでサヴィニーとしては豊満なタイプ。ただし、タンニンはさほど強くなく、しなやかさ、滑らかさが感じられる。
Savigny les Beaune 1er Lavieres Tollot Beaut