《生産者について》
朝日町ワインの前身は「山形果実酒製造有限会社」として河岸段丘にスタート。昭和54年に現在の「朝日町ワイン」の名前となった第三セクターです。
町の生産者組合から購入する高品質なブドウの良さを真面目に引き出す。それを目標に比較的リーズナブルなワインをリリースしています。
朝日町には最上川が流れており、それがつくった河岸段丘は腐植に乏しい粘土質土壌。それがブドウやリンゴの栽培に適しているといいます。
《このワインについて》
通常の収穫期よりもずっと遅く、11月上旬まで待って収穫した「遅摘み」のマスカットベーリーAを使用。フレンチオークで10か月熟成しました。
マスカットベーリーAは日本固有の黒ブドウであり、ヨーロッパ系の黒ブドウとは大きく風味が違います。恐らく最も大きな違いは2つ。「キャンディ香」と呼ばれる甘い香りと、酸味の質でしょう。
このワインは遅摘みしているだけあり、そもそも酸味は控えめなので梅っぽい独特の酸っぱさはほぼ感じません。加えてキャンディ香も控えめであり、ピュアなベリー系の香りと樽香を感じます。この凝縮感を持つ日本ワインが2000円程度というのは、価格設定が安すぎないかと思ってしまいます。
日本の赤ワインに苦手イメージを持っておられる方でも、この価格とこの味は「おっ!」となることでしょう。
Asahimachi Wine Mister Sellection Late Harvest Muscat Bailey A