《生産者について》
シャトー・ラグランジュはサン・ジュリアン村に位置する、メドック格付け第3級シャトーです。中世の時代からの歴史があり、当時は「ラグランジュ・モンテイユの高貴な館」と呼ばれ、一部はボルドー聖堂騎士団の領地でもありました。1970年代ごろまでは「凡庸なワイン」とされ評価が低い時期でしたが、1983年にサントリーがシャトーを買収。ブドウ樹の植え替えや設備刷新など抜本的な改善を実施し、一躍人気シャトーとしての呼び声を手にしています。
《このワインについて》
この2005年ヴィンテージより「テラ・ヴィティス」認証を取得。ワインの品質が高いのはもちろん、環境と人に優しいサスティナブルなワイン造りに取り組んでいる、シャトー・ラグランジュの人々のたゆまぬ努力が詰まった1本です。
《片山によるテイスティングノート》
2016年に知人が熟成させていたものを飲みました。カシスのような凝縮したベリー感がまだハッキリと感じられ、当時はさほど熟成香は感じられませんでした。しかしタンニンには熟成の効果は十分現れており、丸くなめらか。飲み頃の上り坂8合目といった印象でしたので、そこからさらに5年、今ちょうどいい感じではないでしょうか。
Chateau Lagrange