《生産者について》
フリードリッヒ・ベッカー醸造所はファルツの南端、アルザスとの国境すぐ近くにある生産者。醸造所はドイツ側であるものの、この「ハイデンライヒ」をはじめとして畑のいくつかはフランス領にあります。
その主力はピノ・ノワール。ドイツで権威ある評価誌「ゴー・ミヨ」にて、8度も最優秀赤ワイン賞に輝きました。
近年は栽培の際にしっかりと除葉を行っているといいます。ブドウの房に日光を当てることで果皮が厚くなり、より豊富なタンニンをもつ超熟なスタイルになっています。飲み頃まで時間がかかるので、赤ワインはクラスに応じてワイナリーで熟成させてから出荷しています。
《このワインについて》
ベッカー・シニアの亡くなった奥さんを偲んで、良昨年に1樽300本だけ仕込まれる秘密のピノ・ノワール。
ワインはベッカーの持つグラン・クリュの畑(2013年の時点ではカマーベルク、ザンクト・パウル、ハイデンライヒのいずれか)からつくられるピノ・ノワールのどれか。しかしどこなのかは完全にヒミツ。輸入元さんではそれを特定すべく他のグラン・クリュと比較して飲んだそうですが、どれとも味わいは違って分からなかったそうです。
母の日のプレゼント・・・にはさすがに高価すぎるかもしれませんが、何かしら特別な日の1本として確保しておいてもいいでしょう。この先10年20年と寝かせることのできるポテンシャルがあります。
Friedrich Becker Hommage Pinot Noir