《生産者について》
ローマ時代の後期から歴史が続くというシャトー・ルジェ。ポムロールで最初に優れた畑だと認定されたと、1700年以降の文献に記載がみられるそうです。
19世紀後半にはポムロールのトップ5のシャトーとして格付けされるなど、歴史の長さに引けを取らないほど評価の高いシャトーです。
1992年からブルゴーニュのドメーヌであるジャック・プリウールを所有するラブリュイエール家の所有となりました。
《ポムロールのワインに期待するもの》
メルローはフランスで最も多く栽培されるブドウでありながら、メルロー主体のワインとしてそのブランドを確立しているのは、ここポムロールのみ。それほどメルローだけでグラン・ヴァンをつくるのは難しいようです。
だからこそポムロールのワインは、割高でも人々は探し求めます。それはジロンド川左岸のカベルネ・ソーヴィニヨン主体でつくる著名ワインとは、異なる魅力を持つからです。
メルロー主体の高級ワインに期待するもの。それはベルベットのような濃密でなめらかな口当たりではないでしょうか。
《テイスティングノート》
ブラックカラントやチョコレートの、上品でありながら力強いアロマ。スパイスのような風味がトースト香に混ざります。きめ細かいタンニンは厚みがありながらも素晴らしくきめ細かい口当たりを醸し出しています。
[ワインアドヴォケイト 2020年3月のレビュー]
深いガーネット・パープル色の2017年のルジェは、煮込んだプラム、ソテーしたハーブ、焼いたブラックチェリー、桑の実、落ち葉や燻製していない葉巻の香りが特徴的だ。ミディアムからフルボディの味わいは、香ばしいブラックフルーツのジャムをたっぷりと含み、噛み応えのあるテクスチャーとアーシーなフィニッシュが特徴だ。
[Lisa Perrotti-Brown氏による試飲 飲み頃予想2020-2030年]
Chateau Rouget