《生産者について》
ローヌ川のほとりに広がる生産地「リラック」。そこにそびえる11世紀に建造されたモンフォーコン城の城主であるパンス伯爵の息子ロドルフがオーナーのワイナリーが、シャトー・ド・モンフォーコンです。
決して単なる金持ちの息子ではなく、フランス国内だけでなくカリフォルニア大学でもワインづくりを学び、オーストラリアでも修業を積んで、このワイナリーを復活させました。
現在は畑を60haまで拡張し、リラックを代表する生産者の一人にまで成長しました。
《このワインについて》
ローヌ地方のワインは、全体としてそう人気が高いものではありません。レストラン向けには安定して動いても、小売り向けにはやや供給過剰な印象もあります。
そのせいというべきか、そのおかげというべきか。輸入元の定温倉庫で保管されていたものが良い感じに飲み頃を迎え、しかも同じ銘柄のヴィンテージ違いを飲み比べる『垂直試飲』ができる状態にあります。
ローヌのワインとしてエントリークラスの「コート デュ ローヌ」であり、それにふさわしい1000円台の値付け。しかしブドウの樹は平均50年の高樹齢であり、それもあって収穫量は38hl/ha以下という、5000円以上のワインをつくるような贅沢なつくりをしています。
《2016年ヴィンテージについて》
穏やかな冬、雨の多い春、雨が全く降らない乾燥した夏と続き、収穫量は非常に低くなりましたが、ワインはジューシーで厚みのあるものに。多くのワイナリーで直近数年のうち最高評価を獲得するトップヴィンテージとなりました。
《テイスティングノート》
例年よりやや色合いも濃く、伸びの良い酸味と豊かでシルキーなタンニンが持ち味。ローヌのエントリーレベルながら、骨格がしっかりしており、熟成のポテンシャルを持ちます。
Cotes du Rhone Rouge Chateau de Montfaucon