《生産者について》
ソモンターノの中でも最上のぶどうを産するピレネー山脈の麓、サカスティーリャ渓谷に2006年設立された家族経営の小規模生産者です。
標高700mに位置するこの地域は、その寒暖差の恩恵もあり極上のぶどうがつくられています。
現在の当主は、ホアキン・ビダル氏。彼の実家は、3代にわたって続くぶどう農家で、ぶどうの扱いには小さい頃から親しみがあったといいます。そんな彼が、この地でワインづくりをおこないたいと思ったのは自然なことのようです。と同時に、今まで学んだことを最新の設備と醸造で形にすればより自分の理想とするワインをつくることができるのではないかと思い立ち、自身のワイナリーを設立しました。
醸造には、1980年生まれのボルハ・リパ氏を迎え、互いに意見を交わしあいながら栽培、醸造をおこなっています。
1988年ソモンターノの地がDO認定されてからは、国際品種を使用し海外を意識したスタイルのものが多くなりました。しかしオベルゴは、ソモンターノのあるアラゴン州が原産ともいわれている「ガルナッチャ」を大切にし独自の「ソモンターノ」を造るべく意欲的に励んでいます。
《このワインについて》
最も古い畑「アンティクア」で栽培される極上のガルナッチャからつくられたワイン。
樹齢60年を超える古樹のシルエットを「サモトラケのニケ(ニケの女神像)」になぞらえたラベルになっています。
《テイスティングノート》
黒系ベリーの完熟した香りに、ブラックペッパーやカカオのようなスパイスの香りを感じます。
タンニンは滑らかで口当たりは柔らかですが、樹齢の高さからくる滋味深く複雑な味わいが余韻に長く続きます。
Antiqua Obergo