18世紀よりワイン造りを行う歴史ある家系に生まれた現当主グザヴィエは戦闘機パイロットからワインメーカーへとキャリアを変えた異色の経歴の持ち主。2000年に祖父が亡くなり、相続人としての候補となったのが、叔母とグザヴィエでした。畑を他へ売却したがったワインに興味のなかった叔母と11年間も法廷で争い、やっとのことで畑を手にします。相続当初は霜害に悩まされ、満足のいくブドウが得られず苦労が絶えませんでしたが、不屈の精神がついに実を結びました。待望のファーストヴィンテージがニール・マーティンやティム・アトキンなど著名評論家から高評価を得ることができたのです。今後見逃せない注目の造り手となることでしょう。
平均樹齢110年、2.2ha。東向きの1区画。非常にリッチで驚くほどの完熟したアロマからはイチジクやキルシュ、カシスにスパイスやスミレのニュアンスを感じる。濃密でありながらヴェルヴェットの質感を持ち、初めに果実の甘みがしっかりとしたタンニンを伴って現れ、次第に複雑さを帯びながら、わずかにコンフィのようなニュアンスを持つフィニッシュにつながる。印象的で素晴らしい村名ワインで、若くても熟成しても楽しめる。
Pommard Perrieres Launay Horiot