ポーランド出身で元ソムリエのポール・ラトー氏は、自身のワインをつくろうとカリフォルニア、セントラルコーストにやってきました。オー・ボン・クリマやキュペで修業をつみ、2002年から自身のワインを作り始めます。生産量が非常に限られていることもあり、現地のピノ・ノワール愛好家のみが知るワインでした。しかし2008、2009年ヴィンテージがパーカーポイント高得点を獲得し一躍話題に。
1種類のワインはせいぜい200ケースほどの生産であり、全体でも1000ケースあまり。顧客のメーリングリストで売り切れてしまうため、ワインショップに並ぶことはほとんどありません。
[ワインアドヴォケイト誌 2019年9月の試飲]
ブドウは、砂質土壌に植えられた樹齢24年のブドウの区画からで、60%の新樽(フレンチオーク)で15ヶ月間熟成。若々しく、ミネラル感が前面に出た香りで、ゆっくりと開いていく。塩味を帯び、砕いた貝殻、白桃、75%の新樽使用によるベーキングスパイスとナツメグのほのかなタッチが驚くほど馴染んでいる。ライムの皮、干し草と葉、エルダーフラワーやレモンカードなど、何層にも織りなしている。ミディアムからフルボディで、細やかなテクスチャーとジューシーな酸味のバックボーンを持ち、口の中で何層ものフレーバーが開花し、余韻は非常に長くエネルギーに満ちている。 ワールドクラスのシャルドネであることに間違いない。そのテクスチャーはこの世のものとは思えないほどだ。315ケース生産。
[Erin Brooks氏による試飲 飲み頃予想 2020年-2030年]
Paul Lato Sierra Madre Vinyard Le Souvenir Chardonnay