《生産者について》
2003年設立、2007年ファーストヴィンテージとまだ若いブディック・ワイナリー。ステレンボッシュ地区自体は比較的温暖な気候なのですが、キアモントの畑については標高が350-400mの高地にあること。それから、東側にそびえる1000m級の山によって朝日が遮られることもあって、他に比べると冷涼です。結果としてキアモントのワインは、力強さとエレガンスの両方を兼ね備えるのが特徴です。
《このワインについて》
高級志向なキアモントにあって、このブレンドでつくる白ワインがもっとも手の出しやすい価格です。しかし決して侮ることなかれ。客単価1万円を超えるレストランでグラスワインとして使われてても不思議じゃない、使いやすさと高級感があります。1杯1300円ってとこでしょうか。
シュナン・ブランを中心とした5品種のブレンド。それぞれの品種が持つ特徴を少しずつ合わせ持っているので、幅広い料理に寄り添うのです。乾杯のスパークリングのあと、アミューズ、彩り豊かな前菜、そして魚料理まで、この1本でカバーできる使いやすいワインです。
《テイスティングノート》
一つの香りが突出しているわけではなく、スイカズラやナッツ、レモングラス、桃、洋ナシ、バタースコッチなど様々な要素が顔を出します。食欲を引き立ってる上品な酸味、オーク樽を使っているのかいないのか分からないくらいのボリューム感。口当たりの質感は非常にリッチで、物足りなさは一切感じません。
「ブレンドのワインで味の想像がつかないから・・・」と手を出さないでいたら、後悔しますよ!
Keermont Terrasse