《生産者について》
「ワイン造りは、お客様と一緒に味を造り上げていく共同作業だと思っています」
ワインの哲学としてまず消費者の声に耳を傾けることを大事にするカール・ファルマン。お客様と一緒に味を作り上げていく共同作業だと語ります。
そのためにも少なくない生産量のおよそ10%をワイナリー直売所で販売。ワイン生産量の多いファルツなので、直売所に買いに来るお客様の舌も肥えており、そこで意見を聞いているといいます。
その味筋は決して奇抜なものではなく、手ごろなラインナップも広く揃えます。ブドウ品種の特性を素直に表現しており、明るい果実味を備えたワインが多い印象です。
《このワインについて》
グラウブルグンダーとはピノ・グリのドイツ名。一般的には酸味控えめでまったりとした口当たりのものが多いですが、ドイツのものは全般にフレッシュな酸味とピノ・グリらしいコクを併せ持ちます。
アルコールがそこまで高くない分だけ香りのボリュームはアルザス産より控えめ。黄色いフルーツの香りにルバーブのような爽やかさを感じます。軽やかながらオイリーななめらかさを持ち、フレッシュな酸味が全体を締めくくります。
オーナーのマルクスは「2日目の方が開いていてふくよかな味わいになる」と語ります。ぜひ味わいの変化も楽しんでください。
Grauburgunder Q.b.A. Trocken