《生産者について》
クロ・デュ・ヴァルは、1976年「パリ・テイスティング」にてカリフォルニアを代表する5本のカベルネのひとつに選ばれた、栄誉あるワイナリーです。近年においても、ワイン&スピリッツ誌の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に1998、1999、2002年と5年間に3度も選ばれるなど、高評価を受け続けています。
《このワインについて》
ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンの価格は上昇傾向。4000円前後のものもたくさんありますが、上品さではなく果実味爆弾のような凝縮感を強調したものがほとんどです。現実にこういうタイプの方が人気が高くよく売れるのですが、クロ・デュ・ヴァルの目指している方向性は少し違います。
ロバート・パーカーの全盛期、アルコール度数の高いビッグなワインがもてはやされた時期から、一貫してブドウの過熟を避けたエレガントなワインをつくり続けているのです。
実際、Robert M. Parker, Jr.はこのワインの2006年に84点と低い点数をつけています。
《テイスティングノート》
熟したチェリーやカシスのアロマ。ミントのような青さはありませんが、杉の木のようなニュアンスは感じます。ボディ感はどしっと重たい印象はなく、スマートにスムースに流れていく印象。やたらと濃いワインではありませんが、その上品な酸味ゆえに、熟成させても面白い変化を遂げそうです。
Clos du Val Classic Napa Valley Cabernet Sauvignon