《単体で飲んで美味しい赤ワインとは》
例えば小さなお子様の世話で夕食時は落ち着かないなどの理由で、晩ご飯とワインは分けて楽しむ方も多いでしょう。単体で楽しむワインとしてこの「エニーラ・レゼルヴァ」はおすすめです。
◎適度な酸味の低さ・・・上品でシャキっとしたワインは飲み続けているとアテが欲しくなることも。果実味に対して少し低めくらいがちょうどいい
◎渋味が目立たない・・・タンニンは多めな品種を使ってはいますが、しっかりと樽熟成して、しかも少し熟成しています。口当たり滑らかで疲れません。
◎香りのボリューム大・・・開けた瞬間から豊かに広がる複雑な風味は、ワイン単体で飲んだ方が余すことなく感じられるでしょう。
特に口当たりの滑らかさは、同等価格の赤ワインの中で頭一つ抜けています。もっと高級なワインに騙されそうな、背伸びしているような味わいです。
《生産者について》
2001年にこのベッサ・ヴァレー・ワイナリーと265haの土地を購入したのは、フランス人のステファン・フォン・ナイペルグ伯爵。名門ハプスブルク家の末裔です。サン・テミリオンのラ・モンドットやカノン・ラ・ガフリエールを購入後、短期間でそのワインの品質を世界最高レベルに引き上げた功績で知られます。
2009年時点の話では、「ブルガリアで掛る人件費はボルドーの1/10なので、その分、醸造設備等にも力を入れられる」とのこと。ボルドーの醸造技術を持ってリーズナブルなワインをつくる「エニーラ」が安くておいしいのは、これが理由です。
樽熟成の風味と口当たりがしっかりとワインに現れているのが特徴の一つ。シルクのようにしっとりなめらかで厚みのある舌ざわりが共通しています。
《テイスティングノート》
完熟した黒系ベリーやドライフルーツ、ココア、黒糖などの複雑なアロマ。果実味と樽香はしっかりと調和しており、シルキーな口当たりが素晴らしい。スパイスを感じる余韻までつなぎ目なく風味が続きます。
Enira Reserva Bessa Valley Winery