《珍しいオーヴェルニュ地方のワイン》
フランスの中央高地のあたりに位置するオーヴェルニュ地方は、一般にはワインの産地として認識されていません。
そもそも生産量が少ないことに加え、そこはリゾート地でありワインのほとんどが地元消費されてしまうから。オーヴェルニュは温泉の湧くリゾート地なのです。
海外はおろか、フランス国内でもあまり流通していないといいます。しかしブドウ栽培自体は11世紀よりピノ・ノワールが栽培されてきたそうです。
温泉地でつくられるワインということで、この手ごろな価格ですから、「お風呂上りに飲むワイン」でもいいでしょう。しかしその味わいはガツンとボリューミーなタイプではありません。ワインだけで飲むよりは食事と一緒に楽しみたいところ。なので「お風呂前に飲むワイン」としていかがでしょうか。
アルコールも13%前後と高すぎず、味わいもかろやか。しっかりとした重たい赤ワインをたくさん飲むと「体が重たくてお風呂入りたくない」となりがちですし、実際危ない。このワインくらいライトなものの方が、テキパキと入浴を済ませられるでしょう。
《生産者について》
ロロン・エ・フィスは1821年設立と長い歴史のあるネゴシアン。特定の地域にこだわるのではなく、フランス全域のワインを手がけます。中でも力を入れているのがボジョレー。2005年よりブルゴーニュの大手ワイナリー「ルイ・ジャド」のオーナーでもあります。
《テイスティングノート》
赤いベリーやバラのような華やかな香り。コンパクトにまとまった果実味と軽くスムースな口当たり。ピノ・ノワールの軽快さが全面に現れた赤ワインです。
Loron & Fils Pinot Noir