《生産者について》
ワイン好きはつい希少な高級ワインに注目しがち。しかしワイン産業全体で見たときに、大部分を担っているのは日本で2000円以下で売られているリーズナブルな大量生産ワインです。
ワインを大量生産するには大きな資本が必要。パーカーポイント高得点ワインをつくるよりも簡単なんてことは決してありません。
その点でこのワインをつくるバートン・ヴィンヤーズのサクセスストーリーは光ります。このワイナリーとしてファーストヴィンテージをリリースしたのは2006年。そこからわずか10年足らずの2013年の時点で、オーストラリア20大ワイナリーの一つに数えられるほどに成功したのです。ワイン評価誌「ジェームス・ハリデー」2013年版では4.5星の高評価を獲得しました。
《このワインについて》
この「ファウンドストーン」ブランドが手ごろな理由はその生産地。ニューサウスウェールズ州の内陸部に広がる「リヴァーリナ地区」(リヴェリナ)に畑があります。非常に温暖で乾燥した環境でありながら、灌漑用水の豊富な水源があります。だからブドウの病気が少なく、しっかり熟す。平野だから機械も使いやすい。そこで効率的な栽培を行っているから、こうやって手頃なワインになるのです。
《テイスティングノート》
トロピカルフルーツやグレープフルーツのフレッシュなアロマ。この価格ながらほのかにオークの香りを感じるフレッシュなシャルドネ。
値段が安いのは見ての通り。単に安いだけでなく美味しいのは、バートン・ヴィンヤーズの急成長が保証しています。晩酌の定番にしたいコスパワインです。
Found Stone Chardonnay