《生産者について》
ワイン生産者としてのボーグルのスタートは1968年。そこから急成長を遂げて、今では770haもの自社畑を持つ大規模生産者へと成長しました。
その人気の秘密は、どの品種を選んでも間違いないという信頼と、スケールメリットを活かしたコストパフォーマンス。その価値が認められ、ワイン・エンスージアスト誌にて2019年にはアメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
《テイスティングノート》
ボーグルのラインナップのなかで最もスタンダードなクラス。ドライチェリーやプラムのコンポートのような凝縮感のある果実香。クローヴやナツメグのようなスパイス感も感じます。細かいタンニンによる厚みのある口当たりは、2000円前後のカベルネ・ソーヴィニヨンの中ではかなり優秀な飲みごたえがあります。
《このワインのポジション》
カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨン、2000円台にはかなり多くの選択肢があります。
その中でボーグルのこの1本は、飛びぬけた個性があるわけではありません。価格に対しての濃さはやや優秀。ただし甘やかな樽香は強くなく、果実感に寄っています。酸味が抑えめなのも一般的。渋味もそう強くありません。
この中庸さこそが、「こんなワイン飲みたいな」という期待を裏切られない安心感につながっているのでしょうか。コンスタントに売れ続ける人気銘柄と言えます。
Bogle Vineyards Cabernet Sauvignon