《生産者について》
ティレルズはハンター・ヴァレーにおいて1858年に創業。その後5世代にわたって家族経営を続けている、オーストラリアでトップクラスに歴史ある生産者のひとつ。生産規模が大きく、リーズナブルなワインからプレミアムクラスまで幅広く手掛けています。
ヴィクトリア州のヒースコートにも132haの畑を所有しており、本拠地とはまた違ったキャラクターのシラーズをつくっています。
《このワインについて》
オーストラリアのシラーズの産地としては、南オーストラリア州のバロッサ・ヴァレーが有名。ともかく凝縮感が高くてそれに負けじとしっかり樽熟成させる、力強いスタイルのものが多いです。それと比べるならヒースコートは少し穏やかで丸い味わい。基本としては濃厚で滑らかなスタイルですが、果実感もタンニンも強すぎることはなく、スムースな味わいが魅力です。
同じ価格帯の「ハンター・ヴァレー シラーズ」はもう少し軽く上品。「ハンター」が焼き鳥や豚肉などのさっぱり目の肉料理なら、「ヒースコート」は牛肉料理。それも普段家で食べるような高すぎない牛肉料理と好相性です。甘辛く味付けたすき焼きなどにもいいでしょう。
《テイスティングノート》
適度に熟した黒系ベリーのアロマに、樽熟成からくるヴァニラの甘い香りがよく調和しています。果実感はすばらしくなめらかで、シルキーなタンニンが全体を引き締めています。
Tyrrell's Rufus Stone Heathcote Shiraz