《生産者について》
ジャン・ブシャーは1844年設立の歴史を誇るワイナリー。
特に先代で5代目のミヒャエル・ブシャー氏がマーケティングに長けた人だったそうです。それまで保ってきた品質の上に、「眠り姫」のような斬新なネーミングとユニークなエチケットを考案。これまでにない消費者層を掘り起こして、低迷していたラインヘッセンのイメージを向上させたと言います。
現在は6代目のラファエル・ブシャー氏とニコル夫妻がワイナリーを営んでいます。
《このワインについて》
「ドルンレースヒェン」というネーミングの意味は、「Drn ドルンフェルダー」(ドイツでメジャーな黒ブドウ)と「Rosen ローゼンムスカテラー」(ピンク色に熟すマスカット系品種)の2つの品種名に、ドイツ語で「-ちゃん」を表す「chen」をくっつけた造語。それが「眠り姫」という意味だそうです。
実は単一年でつくられているため、甘味や酸味は結構変わります。でもノンヴィンテージ(ヴィンテージ表記なし)でリリースするのは、「眠り姫は年を取らないから」なんだとか。
ゲヴュルツトラミナーとムスカテラーという、甘い香り+甘い香りのブレンド。うっとりするような香りに思わず笑顔になります。糖度は30g/L(ロットにより異なる)程度とそう高くはないのですが、香りにつられて数字以上に甘く感じます。
小難しくない魅力的な香りと甘味はワイン初心者も親しみやすいはず。プレゼントに選ぶのもいいでしょう。眠り姫には赤もあるので、セットで贈ればより華やかな見た目です。
Jean Buscher DornRoschen Weiss