《生産者について》
シュラムスバーグの歴史はアメリカにおけるスパークリングワイン生産の歴史でもあります。
シュラムスバーグは今から約 150 年前にナパ ・ ヴァレーの山腹にヤコブ ・ シュラム氏によって設立されました。禁酒法時代や第二次世界大戦を経て、1965年にデイヴィーズ夫妻の所有になってから、スパークリングワインメーカーとしての地位を確立してきました。
当時はシャルドネとピノ・ノワールの栽培面積が、カリフォルニア全土でわずか20haしかなかったといいます。誰もスパークリングワインに見向きもしなかった時代から、伝統的なシャンパン方式の本格的なスパークリングワインをつくってきました。
その歴史もあってアメリカ大統領の公式晩餐会で何度も使用されています。カリフォルニアワインの歴史を語るとき、かならず名前が登場する生産者です。
《このワインについて》
「ブラン・ド・ブラン」と対になる、シュラムスバーグの2枚看板。生産者を知るにはこの2本を飲み比べるところから始めるのがいいでしょう。
「ブラン・ド・ノワール 黒ブドウのみからつくる白のスパークリング」と名乗りつつ、18%もシャルドネを使っているのがアメリカの自由さです。(※2021VTの例)
白桃、ドライマンゴー、蜜蜂の巣、ミルクチョコレート、マジパンのアロマがあります。口に含むとアプリコット、ストロベリー・クリーム、アーモンド、スパイスのニュアンス、余韻にはみずみずしい酸やオレンジ、生姜等のニュアンスを感じます。
Schramsberg Blanc de Noirs North Coast