《生産者について》
大きく描かれた品種名、あるいはワイン名が特徴的なアルファ・ゼータのワイン。監修しているのは大物です。
デイヴィッド・グリーヴMW。MW = マスター・オブ・ワインというのはワイン業界の最高権威の一つで、現在まで世界に400人前後しか認定されていません。カナダ生まれでロンドンで働いていたときにワインに興味を覚え、1986年にマスター・オブ・ワインを取得しました。
彼がニュージーランド出身の醸造家であるマット・トムソンとともに、1999年に立ち上げたのがこの「アルファ・ゼータ」です。
2軒の栽培農家に栽培指導を行いつつ、基準以上のブドウを厳選。ワイナリーを持たず農協の設備を借りてつくることで、この手頃な価格を実現しています。
《このワインについて》
ヴェネト州の白ブドウとしてメジャーな「ガルガネガ」をつかった白ワイン。S ソアーヴェとの一番の違いは少しだけ樽熟成をとりいれていること。基本はステンレスタンクなのですが、20%を500Lの旧樽で熟成させます。
「よく熟した白桃を思わせる香り、生き生きとしてフレッシュ。かすかにバニラの香りが感じられます。リッチでドライな口当たり。心地よい果実味を感じるフィニッシュ。非常にクリーンで良くバランスがとれています」そうデイヴィッド・グリーヴMWは表現します。
風味の複雑さはないものの、この価格としてはしっかりフルーツの風味を持ち、そして悪いところが全くない。シンプルで魅力的なワインです。
G Garganega Alpha Zeta