アプリコットやオレンジの皮の香りが優しく香る、親しみやすいオレンジワインです。
《生産者について》
ローガン・ワインズはニューサウスウェールズ州に1997年に設立されたワイナリーで、「オレンジ地区」と「マジー地区」に畑を持ちます。
日本でも近年広まりを見せる「オレンジワイン」という言葉。それと間違えそうになるのですが、オーストラリアには「オレンジ」という生産地の名前もあるのです。
これらの地区がオーストラリアでも冷涼な地域であることも手伝い、ローガン・ワインズのつくるワインはそれほど押し出しが強くありません。しずかに寄り添ってくれるような、柔らかい口当たりのワインをつくります。
《このワインについて》
愛娘の名前を付けたワイン「クレメンタイン」は非常に挑戦的なキュベ。
3つの方法で醸造したワインをブレンドしてつくります。
1.除梗したブドウをそのままコンクリートタンクで発酵・浸漬(8日間)
2.破砕後そのままステンレスタンクにて発酵・浸漬(14日間)
3.房にブドウがついたまま密閉式タンクで二酸化炭素を充てんし、マセラシオン・カルボニック(10-20日間)
→プレスして澱とともに10週間熟成
2万本弱の生産量です。
《テイスティングノート》
よく熟れたアプリコットのような厚みのある香り。口に含むとオレンジの皮のような少し苦味を伴う風味を感じ、ジャスミンやバラのような不思議なアロマもあります。
果皮を漬けていることによってタンニンが溶けだしており、ピリッとわずかな刺激を感じます。
酸味は穏やかで、ほのかにねっとりとした丸みのある口当たりです。
オレンジワインとしては非常にクセの穏やかなものなので、初心者の方も親しみやすいでしょう。
Clementine Pinot Gris Logan Wines