《生産者について》
「ポンソン」はマキシムとカミーユ・ポンソン兄弟が営む小さなレコルタン・マニピュラン(RM)。しかしその実家は「パスカル・ポンソン」という5代続くRMを営んでいます。1918年創業で30haの畑を所有しています。その半分は貸し出しており、残りの13haから年産12万本のシャンパンをつくっています。大手とはくらぶべくもありませんが、RMとしてはそこそこの生産規模です。
しかし兄弟は「自分たちの理想を追求したオートクチュールなシャンパンをつくりたい」と決意。代々続くブランドはそのままに、新たに「ポンソン」を立ち上げたのです。モンターニュ・ド・ランスの北西部に位置する5つのプルミエ・クリュからつくるシャンパンは、年産1万本以下。まだまだ「知る人ぞ知る」状態ですが、人気に火が付けば一瞬で幻のワインとなってしまうでしょう。
《このワインについて》
2015年はフランスで記録的な猛暑となった年であり、シャンパーニュ地方もその影響を受けました。明確にネガティブな影響はなかったようで、果実の成熟度が高いグッドヴィンテージだと考えられています。シャルドネ100%でつくるこのシャンパン、口に含めばその芳醇な果実感が強く印象に残ります。それでいて上質な酸味はしっかりと保っており、ミネラルを感じる余韻で締めくくられます。生産本数2500本のみ。
Blanc de Blancs Barbaries Ponson