《生産者について》
ビーヴァン・セラーズのラッセル・ビーヴァンは、ソノマ生まれではあるものの元々ワイン関係者ではありませんでした。デンタルケア製品の会社に勤める根っからの愛好家で、インターネットを通じてワイン仲間と交流したり、ワインコラムを書いていました。ナパ・ヴァレーやソノマのワイナリーを訪問しているうちにワインづくりに大切な哲学を学び、自らのワインをつくることを志します。
2004年にソノマに移住しビーヴァン・セラーズを設立しました。正式にワイン醸造の学校で学ぶこともなく、ワイナリーで研修した経験もありません。ブドウの調達から醸造に至るまで徹底的に理想を追求することで、素晴らしい品質のワインをつくっているのですから、センスもあったのでしょう。2011VTの「Tin Box」ではロバート・パーカーから100点を獲得しました。
《このワインについて》
ビーヴァンのワインはシングル・ヴィンヤードでつくるものが主体ですが、こちらは数少ないマルチ・ヴィンヤードでつくるボルドーブレンドのワイン。「オントジェニー」というワイン名は生物学用語で「個体発生」。生物が受精によって発生してから成体になるまでの過程を表すそうで、それを単一畑のワインを組み上げてこのワインをつくっていく様になぞらえたといいます。
クレーム・ド・カシスやラズベリーのニュアンスが濃厚に感じられる華やかなアロマ。口当たりはなめらかでオイリー。口の中いっぱいに果実味が力強く広がり、飲みごたえ抜群です。
Bevan Ontogeny Proprietary Red Wine Napa Valley