《生産者について》
「ポンソン」はマキシムとカミーユ・ポンソン兄弟が営む小さなレコルタン・マニピュラン(RM)。しかしその実家は「パスカル・ポンソン」という5代続くRMを営んでいます。1918年創業で30haの畑を所有しています。その半分は貸し出しており、残りの13haから年産12万本のシャンパンをつくっています。大手とはくらぶべくもありませんが、RMとしてはそこそこの生産規模です。
しかし兄弟は「自分たちの理想を追求したオートクチュールなシャンパンをつくりたい」と決意。代々続くブランドはそのままに、新たに「ポンソン」を立ち上げたのです。モンターニュ・ド・ランスの北西部に位置する5つのプルミエ・クリュからつくるシャンパンは、年産1万本以下。まだまだ「知る人ぞ知る」状態ですが、人気に火が付けば一瞬で幻のワインとなってしまうでしょう。
《このワインについて》
複数の畑からつくるシャンパンで、ポンソンのラインナップの中ではスタンダードといってもいい位置づけ。
アプリコットや洋ナシなどのフルーツのアロマに、鮮やかな花のニュアンス、それから瓶内2次発酵に由来する酵母の香りも感じます。透明感がありフレッシュな果実味が広がり、美しい酸味が全体を引き締めます。スタンダードとは思えないほど長い余韻が続きます。
Petit Montagne Ponson