《パリテイスティング事件》
1976年にパリで行われたブラインドテイスティング、通称「パリスの審判」。フランスのトップワインに挑むカリフォルニアワインという構図は、まさかの赤白ともにカリフォルニアワインの勝利となりました。その際に白のトップに選ばれたのは、シャトー・モンテレーナのシャルドネ1973年。そのワインをつくった醸造家こそ、マイク・ガーギッチでした。
その後マイクはオースティン・ヒルズ氏とパートナーを組んで独立。ヒルズ氏は経営のスペシャリストであり、ラザフォードの一等地にいくつも畑を所有していました。おかげでマイク氏はワインを醸造することだけに集中できたのです。
所有する5つの畑では、持続可能性を重視して有機栽培を実践。発酵も自然酵母で行います。「畑から皆さんのグラスに直送の自家製ワイン」というのがマイクの口癖だといいます。
《このワインについて》
「ザ・キング・オブ・シャルドネ」としてカリフォルニアのクラシックなシャルドネのお手本となってきたワイン。マロラクティック発酵をせず、生き生きとした酸味を保って仕上げられます。
フレッシュな桃や梨、柑橘、ハチミツのような生き生きとした香り。パプリカやバニラのような複雑な味わいが、青りんごやかすかなラベンダーのような風味にプラスされます。芳醇でしっかりとした味わいながら決してベタっとせず、ジューシーな酸味と長く続く余韻が格の高さを感じさせてくれます。
Grgich Hills Chardonnay Estate Grown Napa Valley