《このワインについて》
リッポンがつくるピノ・ノワールは「リッポン・マチュア・ヴァイン」「エマズ・ブロック」「ティンカーズ・フィールド」の3つ。ただしどれも一続きの「リッポン・ヴィンヤード」の中にあり、区画の位置、標高や湖からの距離によってワインの味わいが違うのです。
「そんな微妙な違い、素人が感じ取れるの?」これがビックリ。並べて飲んだら本当に同じ畑のワインなのかと驚くほど、その特徴が表れているのです。
ワインメーカーであるニック・ミルズの祖母の名前がつけられた「エマズ・ブロック」。ワナカ湖の湖畔にある東向きの斜面にあるため西日があたりません。ワナカ湖は大きく深い湖なので、夏と冬で水温が2℃しか違わないといいます。そのためエマズ・ブロックは夏でも暑くなりにくく、比較的涼しいのです。
《テイスティングノート》
湖と斜面による冷却効果をうけ、爽やかでフレッシュな果実味を持つのが「エマズ・ブロック」の特徴です。バラの押し花のようなシリアスな香りでしなやかなタンニンを持ち、軽く流れるような口当たりです。
「リッポン・マチュア・ヴァイン」と比べて1段階『陰』の雰囲気を感じます。
《生産者について》
リッポンのはじまりは、1982年にブドウ畑を開墾したときであり、それはセントラル・オタゴでのワイン栽培の歴史でもあります。それほど、ニュージーランド南端の地であるセントラル・オタゴは、冷涼な気候なのです。
ワインメーカーをつとめる息子のニック・ミルズは、ブルゴーニュのジャン・ジャック・コンフュロンやドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティで4年間修業し、リッポンでも無灌漑・ビオディナミ栽培を始めました。
Rippon Emma's Block Mature Vine Pinot Noir